【2025年最新】メークロン市場の行き方完全ガイド!電車時刻表と見どころ総まとめ

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タイ メークロン市場

添乗員ライターがお届けする海外旅行情報。今回は、タイ・バンコクから日帰りで訪れることができる驚愕の観光スポット「メークロン市場」について、詳しくご紹介します。線路ギリギリまで広がる市場と、そこを駆け抜ける列車の迫力は、一度見たら忘れられない体験となるでしょう。

目次

メークロン市場とは?世界でも珍しい線路上の市場

タイ国鉄のメークロン駅に停車中の列車で記念撮影をする人々
タイ国鉄のメークロン駅に停車中の列車で記念撮影をする人々

メークロン市場(正式名称:Maeklong Railway Market)は、バンコクから南西約70キロメートルに位置するサムットソンクラーム県の小さな町にある、世界でも極めて珍しい鉄道市場です。この市場の最大の特徴は、現役で運行している鉄道線路の真上で商売が営まれていることです。

メークロン市場を進むメークロン線の列車とそれを見る観光客
メークロン市場を進むメークロン線の列車とそれを見る観光客

タイ国鉄メークロン線の終着駅であるメークロン駅を中心に、線路の両脇に露店がびっしりと立ち並んでいます。商品は線路上にまで陳列され、まさに「線路が通路」となっている光景は、他では決して見ることのできない驚異的な風景です。

「傘たたみ市場」の別名で親しまれる理由

メークロン市場にあるジュース屋台
メークロン市場にあるジュース屋台

地元のタイ人の間では「タラート・ロム・フープ(Talat Rom Hoop)」、日本語に直訳すると「傘たたみ市場」という名前で呼ばれています。この名前の由来は、列車が通過する際に、商店主たちが素早くテントや商品を片付ける様子が、まるで傘をたたむような動作に見えることから付けられました。

列車が近づくと、警笛とアナウンスが響き渡り、商店主たちは慣れた手つきで商品を線路から移動させ、テントを折りたたみます。そのスピードと連携の見事さは、まさに職人技といえるでしょう。

メークロン市場の歴史と発展

タイ国鉄のメークロン駅の先にある車止め
タイ国鉄のメークロン駅の先にある車止め

メークロン市場の歴史は、1905年にタイ国鉄メークロン線が開通したことから始まります。当初は駅前の小さな市場でしたが、地域の人口増加とともに市場は拡大し、次第に線路上にまで店舗が進出するようになりました。

1960年代には現在のような線路上での営業スタイルが確立され、地元住民の生活に欠かせない存在となりました。2000年代に入ってからは、その珍しさが口コミやメディアで広まり、国際的な観光地として注目を集めるようになったのです。

近年では、SNSの普及により、世界中の旅行者が訪れる人気スポットとなっており、特にインスタグラムやTikTokでの拡散により、若い世代の観光客が急増しています。

メークロン市場のネガティブポイント

混雑による観光体験の質の低下

観光客でごった返すメークロン市場
観光客でごった返すメークロン市場

メークロン市場は世界的に有名な観光地となったため、特に列車の通過時刻には大勢の観光客が押し寄せます。その結果、本来の市場の雰囲気を味わうことが困難になってしまうケースが多発しています。

列車通過の瞬間を撮影しようとする観光客で溢れ返り、地元の買い物客や商店主にとって営業の妨げになることもあります。また、観光客同士での撮影場所の取り合いや、危険な場所での撮影による事故のリスクも指摘されています。

アクセスの困難さと時間的制約

タイ国鉄メークロン駅の券売所
タイ国鉄メークロン駅の券売所

バンコク市内からメークロン市場へのアクセスは、決して便利とは言えません。公共交通機関を利用する場合、複数回の乗り換えが必要で、片道2時間以上を要します。また、列車の本数が限られているため、観光の時間調整が非常に困難です。

特に、電車の時刻に合わせて訪問する場合、朝の早い時間帯に出発する必要があり、ゆっくりとした観光には向いていません。帰路の交通手段も限られており、計画的な行程管理が必須となります。

また、車利用の際は、帰りのバンコクに向かう渋滞にも考慮が必要です。高速道路はないものの、複数車線のバイパス道路が繋がっており快適な道ですが、地元で非常に有名な観光地であるホアヒンに向かう経路と同じため、特に日曜日の午後~夕方はホアヒン帰りの渋滞に巻き込まれ、全く動かなくなります。

商品の種類と市場の変化

メークロン市場にあるお土産物の屋台
メークロン市場にあるお土産物の屋台

メークロン市場は近年の観光地化により、かつての生鮮市場としての姿から大きく変貌しています。現在では線路沿いの多くの店舗が観光客向けのお土産屋となっており、以前のように新鮮な野菜や魚介類を販売する店舗はごく少数となっています。

Tシャツ、マグネット、キーホルダーなどの観光土産が中心となり、本来の市場の活気や地元の生活感が薄れてしまったことを残念に思う旅行者も少なくありません。また、観光地価格が設定されており、バンコク市内の一般的な土産物店と比較しても割高なケースが多く見られます。

メークロン市場の魅力とポジティブポイント

他では体験できない唯一無二の光景

メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を眺める観光客
メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を眺める観光客

メークロン市場最大の魅力は、世界中でここでしか見ることのできない特別な光景です。現役の鉄道線路上で営業している市場は、世界的に見ても極めて珍しく、その光景は訪れる人々に強烈な印象を残します。

列車が近づくと響く警笛、慌ただしく商品を片付ける商店主たち、そして列車が通り過ぎた直後に瞬時に元の状態に戻る市場の様子は、まるで巧妙に仕組まれたパフォーマンスのようです。この一連の流れを目の当たりにすることで、タイの人々の逞しさと適応力を実感することができます。

本物のローカル体験を求めて

メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を触る観光客
メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を触る観光客

メークロン市場は観光地化が著しく進み、線路沿いの店舗の大半が観光客向けのお土産屋となっています。しかし、早朝の時間帯や線路から離れた路地には、今でも地元住民向けの店舗がわずかに残っており、そこでは本来の市場の姿を垣間見ることができます。

朝6時台の列車出発時刻に訪れると、観光客が少なく、地元の人々の日常的な買い物風景を見ることができる可能性があります。ただし、全体としては観光地としての性格が強くなっており、かつてのような活気ある生鮮市場の雰囲気は薄れているのが現実です。

メークロン市場にあるレストラン
メークロン市場にあるレストラン

それでも、商店主たちとの交流や、タイの商習慣を観察することで、タイの文化に触れる機会は得られます。観光地化された現在でも、列車通過という独特のシステムの中で営業を続ける姿には、タイの人々の逞しさを感じることができるでしょう。

フォトジェニックな撮影スポット

メークロン市場で象柄の商品を取りそろえた土産物店
メークロン市場で象柄の商品を取りそろえた土産物店

メークロン市場は、SNS映えする写真や動画を撮影するには理想的なロケーションです。線路に並ぶカラフルな商品、列車通過の瞬間、市場の活気ある様子など、どこを切り取っても絵になる光景が広がっています。

特に、列車通過前後の市場の変化を動画で撮影すれば、友人や家族に驚きを与える素晴らしいコンテンツとなるでしょう。日本では絶対に見ることのできない光景だからこそ、その価値は計り知れません。

バンコクからの日帰り観光が可能

メークロン市場の屋台と観光客
メークロン市場の屋台と観光客

メークロン市場はバンコクから比較的近い距離にあるため、日帰りでの観光が可能です。朝早く出発すれば、午後にはバンコクに戻ることができ、限られた旅行日程の中でも効率的に観光することができます。

また、近隣にはダムヌンサドゥアック水上マーケットやアンパワー水上マーケットなど、他の人気観光地もあるため、一日で複数のスポットを巡る充実した観光プランを組むことも可能です。

メークロン市場への3つのアクセス方法

メークロン駅に停車しているタイ国鉄メークロン線の列車
メークロン駅に停車しているタイ国鉄メークロン線の列車

1. ロットゥー(ワゴン車)を利用した最も一般的な方法

バンコクからメークロン市場へ向かう最も一般的で便利な方法は、ロットゥー(ワゴン車)を利用することです。ロットゥーはトヨタ・ハイエースなどのワゴン車で運行されており、12-15人乗りの乗り合いバンです。

出発地点は2箇所

①モーチット・マイ・バスターミナル(北バスターミナル) モーチット・マイ・バスターミナル(หมอชิตใหม่)は、BTS北部線のモーチット駅から約800メートルの場所にあります。駅からタクシーまたは徒歩でアクセス可能です。

②エカマイバスターミナル(東バスターミナル) エカマイバスターミナル(สถานีขนส่งผู้โดยสารกรุงเทพฯ ฝั่งตะวันออก)は、BTS東部線のエカマイ駅から徒歩約5分の場所にあります。バンコク中心部からのアクセスが良く、利用しやすい立地です。

料金と所要時間

  • 料金:約80-100バーツ(約400-500円)
  • 所要時間:約1時間30分-2時間
  • 運行間隔:15-30分間隔で運行

乗車方法とチケット購入の注意 ターミナル内でメークロン行きのロットゥーを探し、チケットを購入します。チケット購入時は要注意:窓口によっては観光客に対して相場より高い料金を請求されることがあります。周囲の料金表示を確認するか、地元の人が支払っている様子を観察することをお勧めします。

車内は12-15人乗りで、満席になり次第出発します。

乗車時の注意点

運転の荒さ ドライバーによっては運転が荒い場合があります。急発進、急ブレーキ、カーブでのスピードなど、日本の運転マナーとは異なります。車酔いしやすい方は、酔い止め薬を事前に服用することを強くお勧めします。

エアコンの効きすぎ 車内のエアコンが非常に強く効いている場合が多く、長時間乗車していると寒さを感じることがあります。薄手の長袖やストールなど、羽織れるものを持参することをお勧めします。

座席位置 後部座席は揺れが激しく、車酔いしやすいため、可能であれば前方の座席を確保しましょう。なお、座席は先着順です。

メリット

  • 直行便のため乗り換え不要
  • 比較的短時間でアクセス可能
  • 料金が手ごろ価格
  • 頻繁に運行している
  • 2つのターミナルから選択可能

デメリット

  • 道路状況により到着時間が変動
  • 車内が狭い
  • 満席にならないと出発しない場合がある
  • 運転が荒いドライバーもいる
  • エアコンが効きすぎて寒い場合がある
  • チケット購入時にぼったくられる可能性がある

2. タイ国鉄を利用した風情あるルート

タイ国鉄メークロン線の列車
タイ国鉄メークロン線の列車

電車とボートを組み合わせた移動方法は、時間はかかりますが、タイの地方都市の風景を楽しみながら移動できる魅力的なオプションです。

ルート詳細

  1. BTS シーロム線でウォンウィエン・ヤイ駅へ
    • バンコク市内からBTSでウォンウィエン・ヤイ駅まで移動
    • 所要時間:約20-40分(出発地による)
  2. ウォンウィエン・ヤイ駅からマハーチャイ駅まで(マハーチャイ線)
    • 料金:約10バーツ(約44円)
    • 所要時間:約1時間
    • 運行間隔:1-2時間間隔
  3. マハーチャイ駅から徒歩で渡し船乗り場へ
    • 徒歩約5分でターチン川の渡し船乗り場に到着
  4. ターチン川を渡し船で横断
    • 料金:約3バーツ(約13円)
    • 所要時間:約5分
  5. バーンレーム駅からメークロン駅まで(メークロン線)
    • 料金:約10バーツ(約44円)
    • 所要時間:約1時間
    • 運行本数:1日4本程度

メリット

  • 料金が非常に安い(総額約100円程度)
  • ローカル電車の旅が楽しめる
  • 川の渡し船体験ができる
  • タイの地方風景を満喫できる
タイ国鉄メークロン線の車内
タイ国鉄メークロン線の車内

デメリット

  • 時間がかかる(片道3-4時間)
  • 乗り換えが複数回必要
  • 電車の本数が少ない
  • 時刻表の変更が頻繁にある
  • エアコンなしで車内は非常に暑い
  • 車両が古く、座席や床が汚れている場合が多い
  • 窓が開放式のため、周囲の匂いやほこりや排気ガスが入り込む
  • 快適性よりも冒険的な体験を求める人向け

3. タクシーチャーターによる快適な移動

時間効率と快適性を重視する場合は、タクシーのチャーターサービスが最適です。

料金の目安

  • 片道:約2,000-3,000バーツ(約10,000-15,000円)
  • 往復(待機時間込み):約3,500-5,000バーツ(約17,500-25,000円)
  • グループでの利用により一人当たりの負担を軽減可能

サービス内容

  • ホテルでのピックアップ・ドロップオフ
  • 英語対応ドライバー
  • エアコン完備の快適な車両
  • 他の観光地との組み合わせも可能

予約方法

  • ホテルのコンシェルジュ経由
  • オンライン予約サイト
  • 現地旅行会社
  • タクシー配車アプリ(Grab等)
タイ国鉄メークロン線の途中駅のBan Kalong駅
タイ国鉄メークロン線の途中駅のBan Kalong駅

メリット

  • 最も快適で時間効率が良い
  • 荷物の心配がない
  • 他の観光地との組み合わせが容易
  • プライベート空間での移動
  • メークロン線の途中駅まで送ってもらい、列車乗車も楽しむアレンジも可能

デメリット

  • 料金が高い
  • 事前予約が必要
  • 特に夕方は交通渋滞の影響を受ける可能性が非常に高い

列車通過時刻と観光のベストタイミング

メークロン市場に貼られたタイ国鉄メークロン線時刻表
メークロン市場に貼られたタイ国鉄メークロン線時刻表

2025年最新版 電車時刻表

メークロン市場への列車運行スケジュールは以下の通りです(2025年現在):

メークロン線 時刻表

列車番号メークロン駅方角バーンレーム駅
43806:207:19着
43818:30着7:30発
43829:0010:00着
438311:10着10:10発
438411:3012:30着
438514:30着13:30発
438615:3016:30着
438717:40着16:40発

重要なポイント:

  • メークロン駅発の最終列車は15:30です
  • 15:30の列車が出発する直前に、ほとんどの店舗が店じまいを始めます
  • 観光で訪れる場合、実質的な観光時間は15:30頃までとなります

※時刻表は予告なく変更される場合があります。また、タイ国鉄は時間に正確でないため、実際には表示時刻より10-15分の遅延や早く到着することもあります。訪問の際は余裕を持って現地に到着することをお勧めします。

観光に最適な時間帯の選び方

メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を撮影する観光客
メークロン市場でお店の隙間に立って通過する列車を撮影する観光客

11:10到着便がベストチョイス 観光客にとって最も観光しやすいのは11:10到着の午前便です。この時間帯なら、バンコクから朝の9:00頃に出発しても余裕を持って到着でき、午後の観光時間も確保できます。11:30出発便も見学できるため、往復の列車通過を短時間で体験できます。

市場の営業時間に注意 メークロン市場の店舗は、15:30の最終列車が出発する直前にほとんどが店じまいを始めます。そのため、14:30着の列車を見学した後は、ゆっくり買い物をする時間はほとんどありません。午後遅い時間に訪れる場合は、この点に注意が必要です。

メークロン市場にあるジュース屋さん
メークロン市場にあるジュース屋さん

撮影に適した時間帯

  • 8:30到着便:朝の光が美しく、観光客も比較的少ないため、静かな雰囲気での撮影が可能
  • 11:10到着便:太陽の位置が高く、明るい写真が撮影できる。最も人気の時間帯で市場も活気がある
  • 14:30到着便:午後の柔らかい光で温かみのある写真が撮影可能だが、その後すぐに店じまいが始まる

混雑を避けたい場合 早朝の6:20出発便(または8:30到着)は観光客が最も少なく、地元の人々の日常的な市場の様子を見ることができます。ただし、バンコクからの移動を考えると、かなり早い出発が必要になります。

列車通過前後の市場の様子

メークロン市場から見るメークロン駅を出発する列車
メークロン市場から見るメークロン駅を出発する列車

列車到着の予測不可能性 タイの時間感覚は日本ほど厳格ではありません。時刻表では特定の時刻に到着することになっていますが、実際には早く到着することもあれば、遅れることもあります。そのため、余裕を持って市場に到着し、待機することをお勧めします。

通過直前の準備 列車が近づいてくると、スピーカーからのアナウンスが流れます。このアナウンスを合図に、商店主たちは素早く商品を線路から移動させ、テントを折りたたみ始めます。準備時間は非常に短く、慣れた手つきで作業を完了させます。

メークロン市場をスレスレで通り過ぎる列車
メークロン市場をスレスレで通り過ぎる列車

通過時の様子 列車は徒歩よりも遅い、非常にゆっくりとしたスピードで市場内を進みます。観光客の混雑状況によっては、途中で停止することもあります。このゆったりとした速度のおかげで、列車と市場の様子をじっくりと撮影することができます。

線路の両脇わずか数十センチのところを列車がゆっくりと通り抜けていく光景は、スローペースだからこそ、より一層その近さと迫力を実感できます。

通過直後の復旧 列車が通り過ぎると、商店主たちは再び手早くテントを広げ、商品を線路上に並べ直します。この復旧作業は驚くほど素早く、わずか数秒で完了し、まるで何事もなかったかのように市場の日常が戻ります。

午後の列車が出発して多くの店が閉じたメークロン市場
午後の列車が出発して多くの店が閉じたメークロン市場

ただし、15:30の最終列車の場合は状況が異なります。店主にとっての理想は、列車通過前にそのまま店じまいを済ませてしまうことです。折りたたんでから再び店じまいという二重の手間を避けるためです。客がいる場合など、商売のチャンスがある時のみ、列車通過後に一旦復旧してから店じまいをします。

メークロン市場で見るべき7つの見どころ

1. 線路上に並ぶ観光土産とお店の風景

メークロン市場の現在の姿は、観光地化の影響を大きく受けています。線路沿いには観光客向けのお土産屋が立ち並び、Tシャツ、マグネット、キーホルダー、ポストカード、雑貨などが所狭しと並べられています。

お土産屋の特徴 メークロン市場をモチーフにしたTシャツや、列車のイラストが入った記念品が人気です。タイらしい象のモチーフやタイシルクを使った小物、ココナッツシュガーなどの食品系お土産も販売されています。

メークロン市場で営業する鮮魚屋台
メークロン市場で営業する鮮魚屋台

かつての市場の名残 線路から少し離れた奥の方には、今でも地元住民向けの食材を扱う店舗がわずかに残っています。早朝の時間帯には、地元の人々が野菜や果物を購入する姿も見られますが、観光客が訪れる列車通過時刻には、ほとんどがお土産屋として営業しています。

価格帯 観光地価格が設定されており、Tシャツは200-400バーツ(約1,000-2,000円)、マグネットは50-150バーツ(約250-750円)程度です。複数個の同時購入で割引してくれるお店も多いです。バンコク市内のナイトマーケットと比較しても同等か、やや割安な傾向があります。

2. 職人技のような手際の良いテント撤収作業

メークロン市場で雑貨を取りそろえた土産物店
メークロン市場で雑貨を取りそろえた土産物店

列車通過時の商店主たちの動きは、長年の経験に基づいた見事な連携プレーです。各店舗の主人は自分の持ち場を熟知しており、最小限の動作で最大限の効率を発揮します。

撤収の流れ アナウンスが聞こえると、商店主たちは慣れた手つきで商品を線路の外に移動させ、テントの支柱を素早く折りたたみます。この一連の作業が、わずか数秒で完了します。

復旧作業 列車が通過した直後、商店主たちは逆の手順で市場を復旧させます。テントを広げ、商品を元の位置に戻し、わずか数秒でまるで何事もなかったかのように営業を再開します。この驚異的なスピードと手際の良さは、長年の経験による熟練の技です。

3. メークロン駅の歴史的な駅舎と設備

タイ国鉄の列車が出た後のメークロン駅
タイ国鉄の列車が出た後のメークロン駅

メークロン駅自体も見どころの一つです。1905年に建設されたこの駅は、タイの鉄道史において重要な位置を占めています。

駅舎の特徴 木造建築の駅舎は、20世紀初頭のタイ建築様式を今に伝える貴重な文化遺産です。白と緑に塗られた外壁は定期的にメンテナンスされており、100年以上の歴史を感じさせながらも清潔に保たれています。

タイ国鉄メークロン駅のホームと売店
タイ国鉄メークロン駅のホームと売店

ホーム 単線のホームは非常にシンプルな構造ですが、市場と直結しているユニークな設計となっています。ホームの端から市場を一望でき、列車の運転士からも市場の様子がよく見えるようになっています。

信号設備 古い機械式信号機が今でも現役で使用されており、鉄道ファンにとっては貴重な見学対象となっています。手動操作による信号切り替えの様子も見ることができる場合があります。

4. 観光地化の中に残る地元の暮らし

タイ国鉄メークロン駅のホームと飲食店
タイ国鉄メークロン駅のホームと飲食店

観光地化が進んでいるとはいえ、メークロン市場周辺では地元住民の日常生活を垣間見ることができます。列車の到着時刻以外の時間帯や、線路から離れた路地では、本来の市場の姿が残されています。

早朝の市場 朝6時台の列車到着時刻は、観光客が最も少ない時間帯です。この時間帯には、地元の人々が日常の買い物をする姿を見ることができます。わずかに残る生鮮食品店では、その日の食材を吟味する主婦たちの姿があります。

路地裏の日常 線路から一本奥に入った路地には、地元住民向けの小さな食堂や雑貨店が営業しています。こうした場所では、観光地化されていない素朴なタイの日常風景に出会うことができます。

変化する市場の姿 かつては新鮮な野菜や魚介類で賑わっていた生鮮市場が、今では観光土産が中心の市場へと変貌しました。この変化は、タイの観光産業の発展と地域経済の変遷を物語っています。観光客として訪れる際は、この変化の背景にも思いを馳せることで、より深い理解が得られるでしょう。

5. 列車内から見る市場の風景

メークロン駅に到着する列車を待ち構える観光客
メークロン駅に到着する列車を待ち構える観光客

メークロン線に実際に乗車すると、車窓から市場の風景を楽しむことができます。電車の中からの視点は、歩いて見学するのとは全く異なる体験となります。

車窓からの眺め 列車がゆっくりと市場を通過する際、車窓から見える商品や人々の表情は非常に印象的です。特に、商店主たちが手を振ってくれることも多く、温かい歓迎を感じることができます。

座席からの撮影 列車内からの撮影も可能ですが、安全に配慮して窓から身を乗り出すことは避けましょう。車内からでも十分に美しい写真や動画を撮影することができます。

6. 周辺の食堂と屋台グルメ

メークロン駅のホームにあるカフェ
メークロン駅のホームにあるカフェ

メークロン市場周辺には、地元の人々に愛される食堂や屋台が点在しています。観光の合間に、本格的なタイ料理を味わうことができますよ。

おすすめのローカル食堂メニュー

カオマンガイ タイ風チキンライスです。柔らかく茹でた鶏肉と、鶏の出汁で炊いたご飯の組み合わせは絶妙で、特製のタレとの相性も抜群です。

クイッティアオ・ルア 魚介類を使ったタイ風ラーメンです。特に、エビや魚団子がたっぷり入ったトムヤム味のクィッティアオは絶品です。

ソムタム 青パパイヤサラダです。目の前でパパイヤを千切りにし、ニンニク、唐辛子、ライム、魚醤などを石臼で叩いて作る本格的なソムタムは、辛さの調整も可能です。

周辺観光スポットとの組み合わせプラン

ダムヌンサドゥアック水上マーケットとの組み合わせ

メークロン市場から約30分の距離にあるダムヌンサドゥアック水上マーケットは、タイで最も有名な水上マーケットの一つです。両方を一日で回る効率的なプランをご紹介します。

推奨スケジュール

  • 7:00 バンコク出発
  • 8:30 ダムヌンサドゥアック水上マーケット到着・観光(約2時間)
  • 10:30 メークロン市場へ移動
  • 11:00 メークロン市場到着・午前の列車通過見学(11:10着、11:30発の列車)
  • 12:00-14:00 市場散策・昼食
  • 14:20 午後の列車通過見学(14:30着の列車)
  • 15:00 バンコクへ出発
  • 17:00 バンコク到着

水上マーケットの見どころ ダムヌンサドゥアック水上マーケットでは、ボートに乗って運河を巡りながら、水上で商売をする商人たちの様子を見学できます。ココナッツアイスクリーム、マンゴー、パッタイなどの名物グルメも楽しめます。

両マーケット間の移動 両マーケット間の移動は、ソンテウ(乗り合いトラック)やタクシーが便利です。料金は約200-300バーツ(約1,000-1,500円)で、所要時間は約30分です。

アンパワー水上マーケットとの夕方プラン

アンパワー水上マーケットは夕方から夜にかけて活気づく水上マーケットで、メークロン市場からは約20分の距離にあります。

夕方プランスケジュール

  • 13:00 メークロン市場で昼食
  • 14:20 午後の列車通過見学(14:30着の列車)
  • 15:00 アンパワー水上マーケットへ移動
  • 15:30-18:00 アンパワー観光・夕食
  • 18:00-19:00 ホタル観賞ツアー(季節限定)
  • 19:30 バンコクへ出発

アンパワーの特徴 アンパワー水上マーケットは地元色が強く、観光客向けというよりも地元住民の憩いの場として親しまれています。夕方から営業する屋台が多く、川沿いでの夕食は特別な体験となります。

ホタル観賞 乾季(11月-2月)の夕方には、運河沿いの木々に生息するホタルを観賞するボートツアーが運行されています。暗闇の中で光る無数のホタルは幻想的で、ロマンチックな体験ができます。

塩田見学とローカル体験コース

メークロン市場周辺は塩の産地としても有名で、伝統的な塩作りを見学することができます。

バンコクからメークロン市場までの道のりには、多くの塩田があります。場所によっては、塩を作る伝統的な製法を見学できます。広大な塩田と塩の山が作り出す白い風景は、一見の価値があります。

場所によっては、オシャレなカフェもあり、塩田で取れた塩を使った美味しいお料理を楽しむことができます。

メークロン市場での注意点とマナー

安全面での注意事項

メークロン市場ではお店と列車の間はギリギリ
メークロン市場ではお店と列車の間はギリギリ

列車通過時の注意 列車が通過する際は、絶対に線路内に立ち入らないよう注意してください。列車と商品の間隔は非常に狭く、危険です。撮影に夢中になって線路に近づきすぎないよう、常に周囲の状況を把握しておきましょう。

商品への配慮 市場の商品は商店主の大切な商売道具です。勝手に触ったり、移動させたりしないよう注意してください。写真撮影の際も、商品を勝手に動かして構図を作ることは避けましょう。

滑りやすい路面 市場内は濡れていることが多く、滑りやすい場所があります。特に魚介類売り場周辺は水で濡れているため、歩行時は足元に注意してください。

買い物のマナーと価格交渉

メークロン市場で布製品を取りそろえた土産物店
メークロン市場で布製品を取りそろえた土産物店

価格確認 観光地価格が設定されているため、お土産屋で商品を購入する際は、必ず事前に価格を確認しましょう。言語の壁がある場合は、電卓や携帯電話の計算機能を使って価格確認を行いましょう。

適切な価格交渉 タイの市場では価格交渉が一般的です。観光地化されたメークロン市場では、価格交渉の余地が少ない場合もありますが、複数購入する場合などは交渉してみる価値があります。

お土産選びのポイント メークロン市場限定のデザインや、列車の通過をモチーフにした商品は記念になります。ただし、同じような商品がバンコク市内でも販売されている場合があります。

最適な持ち物と準備

必須アイテム

カメラ・スマートフォン メークロン市場では写真や動画撮影が主な楽しみの一つです。充電器やモバイルバッテリーも忘れずに持参しましょう。特に動画撮影はバッテリーを多く消耗するため、予備電源は必須です。

現金(タイバーツ) 市場での買い物は現金が基本です。小額紙幣を用意しておくと価格交渉や支払いがスムーズに行え便利ですが、タイでは基本的にお釣りが貰えますので、過度な心配は不要です。また店主がお釣り不足の場合は、近隣のお店で両替してお釣りを用意してくれます。ATMは市場周辺にもありますが、どのATMでも高額の手数料がかかるので注意してください。

帽子・日焼け止め 市場は屋外のため、日差しが強い時期は熱中症対策が重要です。帽子、サングラス、日焼け止めを持参し、適度に水分補給を行いましょう。

歩きやすい靴 市場内は石畳や濡れた路面があるため、滑りにくく歩きやすい靴を選びましょう。特に線路内の砂利を歩く際は、サンダルやヒールの高い靴は避けることをお勧めします。

あると便利なアイテム

ウェットティッシュ・ハンドタオル 市場での食べ歩きや買い物の際に、手を清潔に保つために重要です。タイの気候は湿度が高いため、汗拭き用のタオルもあると便利です。

ビニール袋・エコバッグ 基本的には購入時に手提げ袋を貰えますが、まとめて持ち運ぶためのバッグがあると便利です。

翻訳アプリ・指差し会話帳 タイ語が話せない場合は、翻訳アプリやタイ語の指差し会話帳があると、商店主とのコミュニケーションが取りやすくなります。Google翻訳のカメラ機能は、看板や価格表示の翻訳に便利です。

季節別の準備アドバイス

乾季(11月-2月) この時期は比較的涼しく観光に適していますが、朝晩は冷え込むことがあります。薄手の長袖を一枚持参することをお勧めします。

暑季(3月-5月) 年間で最も暑い時期のため、熱中症対策が重要です。帽子、日焼け止め、十分な水分を準備し、長時間の屋外活動は避けましょう。

雨季(6月-10月) 突然の激しい雨に備えて、折りたたみ傘やレインコートを持参しましょう。濡れた路面で滑りやすくなるため、滑り止めの効いた靴を選ぶことが重要です。

効率的な観光プランの提案

タイ国鉄のメークロン駅のフォトスポット
タイ国鉄のメークロン駅のフォトスポット

半日プラン(4-5時間)

朝出発プラン

  • 8:00 バンコク出発(ロットゥー利用)
  • 9:30 メークロン市場到着
  • 9:30-11:00 市場散策・写真撮影
  • 11:00 午前の列車通過見学(11:10着、11:30発の列車)
  • 11:45-13:00 市場での買い物・昼食
  • 13:30 バンコクへ出発
  • 15:00 バンコク到着

このプランは時間効率が良く、午後からの予定も組みやすいため、限られた旅行日程の中でも気軽に楽しめます。注意:14:30の列車通過後は多くの店が閉まり始めるため、早めの時間帯での訪問がお勧めです。

一日満喫プラン(8-10時間)

朝から夕方プラン

  • 7:00 バンコク出発
  • 8:30 ダムヌンサドゥアック水上マーケット
  • 8:30-10:30 水上マーケット観光・ボートツアー
  • 11:00 メークロン市場到着
  • 11:00 午前の列車通過見学(11:10着、11:30発の列車)
  • 12:00-13:30 昼食・市場散策
  • 14:20 午後の列車通過見学(14:30着の列車)
  • 15:00 アンパワー水上マーケットへ移動
  • 15:30-17:30 アンパワー観光・夕食
  • 18:00-19:00 ホタル観賞(季節限定)
  • 19:30 バンコクへ出発
  • 21:30 バンコク到着

このプランでは、タイの3つの有名マーケットを一日で巡ることができ、多様な体験を楽しめます。注意:メークロン市場は15:30の最終列車出発とともに多くの店が閉まるため、14:30の列車通過見学後は速やかに次の目的地へ移動することをお勧めします。

ゆったり滞在プラン(1泊2日)

1日目

  • 15:00 バンコク出発
  • 17:00 メークロン市場周辺のホテルにチェックイン
  • 17:30 夕方の到着列車見学(17:40着の列車)
  • 18:30 周辺での夕食・散策

2日目

  • 6:00 早朝散策(6:20発の列車見学)
  • 7:00 ローカル朝食
  • 8:20 朝の列車通過見学(8:30着、9:00発の列車)
  • 11:00 午前の列車通過見学(11:10着、11:30発の列車)
  • 12:00 昼食
  • 14:20 午後の列車通過見学(14:30着の列車)
  • 15:00 お土産購入(15:30の列車出発前に)
  • 15:45 バンコクへ出発
  • 19:45 バンコク到着

このプランは最もゆったりとした観光が可能で、メークロン市場の魅力を十分に堪能できます。列車通過を複数回見学でき、地元の生活リズムも感じられます。市場は15:30の最終出発列車とともに終了するため、お土産購入は14:30の列車通過直後までに済ませることをお勧めします。

線路を歩ける観光地なら台湾の十分もおすすめ

メークロン市場のような線路と人々の暮らしが密接に関わる観光地に興味がある方には、台湾の十分(じゅうぶん/シーフェン)もおすすめです。

十分は台北から電車で約1時間の場所にある小さな町で、現役の鉄道線路沿いに商店街が広がっています。メークロン市場と異なり、十分では列車が通過していない時間帯に線路上を自由に歩くことができ、ランタン上げ体験が楽しめることで世界的に有名です。

十分とメークロン市場の違い

十分の特徴:

  • カラフルなランタンを空に飛ばす体験が人気
  • 列車は1時間に1本程度とゆったりした運行
  • ノスタルジックな町並みと自然豊かな渓谷
  • 十分瀑布(滝)などの自然観光スポットも併せて楽しめる

共通点:

  • 線路上を歩いて散策できる
  • 現役の鉄道線路と人々の生活が共存
  • 列車通過の瞬間が見どころ
  • フォトジェニックな撮影スポット
  • 台北・バンコクからそれぞれ日帰り観光可能

線路上の観光地という共通点はありますが、メークロン市場は「市場と列車の共存」、十分は「ランタン文化と鉄道の共存」という、それぞれ異なる魅力があります。

アジアの鉄道文化に興味がある方は、タイと台湾の両方を訪れて、それぞれのユニークな体験を比較してみるのも面白いでしょう。

まとめ:メークロン市場で忘れられない体験を

タイ国鉄のメークロン駅に停車中の列車で記念撮影のために順番待ちする人々
タイ国鉄のメークロン駅に停車中の列車で記念撮影のために順番待ちする人々

メークロン市場は、世界中でここでしか見ることのできない唯一無二の光景を提供してくれる特別な場所です。列車が通過する瞬間の迫力、商店主たちの見事な連携、そして日常の中に溶け込んだ非日常の風景は、訪れる人々に深い印象を残します。

確かに、アクセスの不便さや混雑などの課題もありますが、それらを上回る価値がこの市場にはあります。タイの人々の逞しさと創意工夫、そして伝統と現代が共存する姿を肌で感じることができる貴重な体験の場なのです。

バンコクから日帰りで訪れることができるメークロン市場は、タイ旅行の思い出を特別なものにしてくれること間違いありません。事前の準備をしっかりと行い、現地でのマナーを守って、この世界唯一の鉄道市場での素晴らしい体験をお楽しみください。

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メークロン駅付近にある方角の案内板
メークロン駅付近にある方角の案内板

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